家での生活をもっと豊かにしたい。そう思った時にまず欲しいと思ったのは、ほっと一息つけるような陶器のコーヒーカップでした。陶器ってどこで買うのがいいんだろう…?意外と分からないものですよね。
本日は、お気に入りのコーヒーカップを見つけた日本最大級の陶器市「益子陶器市」をご紹介させていただきます!
益子焼とは?
益子焼の歴史は、江戸時代末期に笠間で修行した大塚啓三郎が益子に窯を築いたことに始まります。歴史ある笠間焼は知名度も高いので、起源を考えると「似た陶器なのかな?」と思っていましたが、色からして全く違う!笠間焼は花崗岩が風化した白い土でできています。一方益子焼は土の鉄分が多くて、独特の温かみのある色合いと素朴な質感が特徴的です。ぽってりとした感じ。
当初は日用品として作られていましたが、時代とともに芸術性も高まり、現在では伝統的な技法を継承する窯元から、現代的なデザインを取り入れる作家まで、多様な作品が生み出されているようです。
年に2回の大イベント
そんな益子焼の魅力を存分に味わえるのが、毎年春と秋に開催される「益子陶器市」です。日本最大級の規模を誇るこの陶器市には、益子焼はもちろん、全国各地から選りすぐりの焼き物が集まります。
会場となるのは、益子町中心部の城内坂通りや道祖土地区など。約50の常設店舗に加え、期間中は約600ものテントが軒を連ね、まさに町全体が焼き物のお祭り。
益子町の人口は2万人程度ですが、全国各地から春には約40万人、秋には約20万人も来場するそうです!
各ブースに作家さんがいらっしゃるので、こだわりをお聞きするなど交流しながらとっておきを探すことができます。コーヒーカップを買う目的よりも先に、作家さんとお話しする中で素敵な益子焼に出会って購入。お手頃価格で、毎日使いたくなる陶器を迎えることができました。推しの作家さんが見つかるかもしれませんね。
益子陶器市の楽しみ方
全国各地の焼き物が集結しているので、どんな陶器が欲しいか考えずに行ったとしても、話したり触ったりと体験していくうちに”好き”が見つかるワクワクが詰まっています。陶芸体験ができる場所も多いので、自分でつくってみるのも楽しいかもしれません。
陶器がずらりと並んでいるだけでもお祭り気分を味わえてしまいますが、地元グルメ等の飲食ブースやカフェも充実しています。地元で採れた野菜なんかも売っていたり、町全体でイベントを運営していることが分かります。もしお友達やご家族と一緒に行っても、楽しめる場所があれば、安心してじっくり悩みながら買うことができますね。
どうやって行くの?
栃木県益子町へは、東京から車で2時間、電車で3時間程度。陶器市中は臨時バスが出ていたり、ツアーも企画されています。あまり行ったことないエリアだな…と悩まれる方へも、お気に入りの陶器を探す旅に出ていただきたいです!
【電車】真岡鐵道「益子駅」から徒歩約20分
【バス】JR宇都宮駅から関東バス益子行きで約60分
【高速バス】秋葉原駅から高速バス関東やきものライナーで約2時間30分「陶芸メッセ入口」下車
【車】 北関東自動車道桜川筑西ICから約20分/北関東自動車道真岡ICから約25分