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古民家に住みたい!田舎移住で気をつけたいこと

都会の喧騒を離れ、自然豊かな田舎で暮らしたい!日本らしい古民家で丁寧な生活を送りたい!そう考える人が増えています。しかし、いざ移住を検討するとなると現実味がなくなってくるもの。実際に、勢いで移住を決めて理想と現実のギャップに苦しむ方も少なくありません。

田舎の古民家への移住を成功させるためには、事前の入念な準備と、現実的な視点を持つことが不可欠です。この記事では、実際に東京から千葉の田舎にある古民家へ移住した筆者が、特に注意したいポイントを解説します。

「なんとなく田舎暮らしがしたい」は失敗のもと

近年の働き方・生き方の多様化によって、若い世代を含めた田舎移住は珍しくなくなりました。しかし漠然とした憧れだけでは、移住後の生活で困難に直面した際に乗り越えることが難しくなります。ちなみに”田舎に引っ込みたい”という考えは危険信号です。

都会の喧噪や人間関係に疲れて「誰とも関わらず静かに暮らしたい」という動機で田舎を目指す人もいます。しかし、実際は田舎暮らしこそコミュニケーション重視。地域コミュニティとの密接な関わりは当たり前にあります。全員でこの暮らしを守り、1つの地域を経営していくような感覚さえあります。

東京で生まれ育った自分としては、ドライで干渉しない関係性が当たり前だったので、新たに本当の意味で帰る場所ができたように思えて、安心して暮らすことができています。

参照:株式会社 小沢工務店

どの地域に住むか – 理想の暮らしを具体化する

移住を検討する上で最も重要なことは、「なぜ田舎に移住したいのか」「移住先でどんな暮らしを実現したいのか」を考え、言語化していくことです。具体的な目的を持つことが、地域選びや移住後の生活設計の指針となります。

これまで相談に乗ってきて多かった不安が、車の運転。

わたしもバックで駐車できないほどの運転技術で移住しましたが、田舎であればすぐに慣れます。本当にどうしても運転が難しい場合は、田舎移住は諦めた方が良いと思います。(きっぱり!)

地域の取り組みやサポート体制の調査

移住を検討する地域の自治体が提供している支援制度を調べてみましょう。様々な地域のWebサイトを見るだけでも何に力を入れているのかが分かってきます。多くの自治体では、移住者向けの支援金(移住支援金、住宅取得補助、改修補助など)や空き家バンク制度、お試し移住プログラムなどを設けています。情報を収集していく中で理想の暮らしが具体化していくこともありますよね。

参照:長野県の移住サイト SuuHaa

また、自治体によっては移住相談窓口を設置していたり、全国的に移住希望者向けのイベントや現地見学ツアーが開催されています。積極的に情報を収集し、活用することがお勧めです。実際に現地を訪れて担当者や先輩移住者の話を聞いてみましょう。

古民家に住むには

田舎暮らしをするならお勧めしたいのが、日本の古き良き味の残る古民家に住むこと。どの地域も空き家は急増しており、今後も増えていくでしょう。
新築では考えられない値段で、趣のある美しく広い空間を住まいにすることができます。

現地調査は最低5回!様々な角度から

気になる古民家が見つかったら、契約前に最低でも5回は現地を訪れることを強く推奨します。更に晴れた日、雨の日、昼間、夜間でかなり雰囲気が異なります。最初の頃は夜があまりにも真っ暗で恐ろしいほどでした。
物件の状態や周辺環境を多角的に把握するために、実際に暮らしたらどうなるか?といった視点で買い物に行ってみる等、1日その地域で過ごしてみるのもお勧めです。
そして、忘れてはいけないのが、”空気感”。明るく温かな雰囲気を感じる古民家が移住に向いていると筆者は考えています。

金額だけで判断しない – ローンと改修費

古民家は住宅としての資産価値が低いため、住宅ローンの難易度が高くなります。そもそも移住となると転職や独立がセットになることも多いので「とりあえず会社辞めて賃貸に住んで気に入った物件買おう!」と勢いで行くのはやめておきましょう。(ただし近隣の方の信用を得て安く譲ってもらえるなんてことも!)

購入費用とリノベーションの金額と時間のすり合わせが必要になります。一気に全て改修するのか、住みながら徐々に進めていくのか、一部は自分で直すなど、予算と相談しながら決めるのがお勧めです。購入費用と改修費用を合わせた総額で資金計画を立てるのが良いかと思います。

虫と温度

古民家には虫が出る!という想像をする方が多いかと思います。確かに夏は、都会ではあまり見かけない虫が家の中に入ってくることもありますが、対策次第で防いでいくことは可能です。また、古民家は現代の住宅に比べて断熱性や気密性が低いことが一般的です。そのため冬の寒さは想像以上に厳しいです。しかし、寒さも対策次第でかなり快適に過ごせます。陽だまりの温かさを感じたり。薪ストーブを導入するのも良いかもしれません。四季の移り変わりが楽しくなります。

田舎の古民家で、最高の暮らしを

ここまで、田舎の古民家移住における注意点をいくつか挙げてきました。理想の暮らし方以外にも、ローカルビジネスや子育て、芸術、農業に興味がある方も田舎への移住を検討される方は増えています。一般的な引っ越しと異なり調査や考えることは多いですが、その苦労を忘れるほどの豊かな暮らしがあります。そして、何もないからこそ生み出せる価値に気づくことができます。

縁もゆかりもない場所でも、地域で様々な活動をしながら幸せに暮らしている方は全国にたくさんいます。同じく田舎の古民家に住む仲間が増えれば嬉しいです!

Community Branding Japanについて

CBJでは、全国の地域経済創発活動に力を入れて進めています。PRやブランディングのご支援にはじまり、実際にはたらくことを見据えた地域体験や研修プログラムづくりだけでなく、プロジェクトメンバー自身がLinkedInをはじめとするオウンドメディアでの発信することによって集客も担っていきます。活動にご興味を持ってくださる個人、企業、地方自治体の皆様、お気軽にお問い合わせください!

Edit by 高崎澄香

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