山口県周南市。山口県の東南部に位置し、自然豊かな田園地帯が広がる北部地域と温暖な気候の南部地域があります。瀬戸内海に面したこの巨大な産業地帯が「周南コンビナート」。夜になると無数の光を放ち、昼間とは全く異なる表情を見せます。日本十二大工場夜景都市と言われています。
周南市は観光地とは言えず、馴染みがない方は行ったことがない方も多いかと思います。新しい観光の形として、工場夜景を見に行ってみませんか?
煌々と輝くオレンジや白の光、複雑に絡み合うパイプライン、そびえ立つ巨大なタンク、そして煙突から勢いよく立ち上る白い蒸気。それらが一体となって作り出す景観は、まるでSF映画の世界に迷い込んだかのようであり、人間の想像をはるかに超えたスケールでそこに存在していました。

わたしのお気に入りは、この大量の電気を作る自家発電所。かっこいい!
正直に言って綺麗を通り越して恐怖を感じるほどの迫力。
日々の生活とはかけ離れた、まさに「非日常」の光景です。ただ静かに佇んでいるのではなく、まるで生きているかのように活動を続ける巨大な産業の心臓部を見ているかのよう。低い唸り声のような機械音や、かすかに漂う油の匂い、そして視界いっぱいに広がる光の洪水。その圧倒的な存在感に、ただただ立ち尽くしてしまいます。
周南コンビナートの面白いところは、遠くから見る夜景だけではなくて、近くからじっくり観れるという点も。もちろん工場の中には入れませんが、車で横を通るだけでも十分。光の美しさを感じる一方で、いつまで続くのか分からない人工的な構造と巨大さに、かなり圧倒されます。まるで勝手に動いている生き物のような畏怖、抗いがたい迫力をぜひ体験いただきたいです!

この周南コンビナートの工場夜景は、人気映画『えんとつ町のプペル』のモデルの1つになったと言われています。密集した巨大な構造物、無数の光、そして立ち上る煙突の煙…。映画で描かれた、光が届きにくい煙突町の雰囲気と重なる部分が多くあります。物語の世界が目の前に広がっているような、不思議な感覚にとらわれます。工場夜景をえんとつ町のプペルの音楽を流しながら運転したことがある人は、きっとわたしだけではないはずです(笑)
近年、工場夜景はその非日常的な美しさや圧倒的な迫力から注目を集め、多くの写真家や観光客が訪れるようになったそうです。その鑑賞方法も様々ですが、特に人気なのはいくつかの展望スポットからの眺め。中でも、太華山にある展望台がお勧めです。展望台までは山道を車で登ると、瀬戸内海を見渡す壮大な景色と共に、コンビナートの美しい夜景を堪能できます。最近では船上から間近に楽しむナイトクルーズや、タクシー周遊なども人気を集めているそうです。運転されない方でも楽しむことができますので、ぜひ一度訪れてみてください!

トップ画像・文章内画像参照:工場夜景INFO by全国工場夜景都市協議会
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Edit by 高崎澄香
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