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瀬戸内寂聴が愛した湯『新安比温泉「静流閣」』

画像引用元:静龍閣公式HPより

岩手県北部(八幡平市)に位置する新安比温泉。豊かな自然に囲まれた静かな温泉地として♨愛好家には知られているみたいですが、ここには、かの瀬戸内寂聴と深い関わりを持つ宿、「静流閣」があります。今回は、私も実際に訪れてみて感じた、神秘さと独特の雰囲気を放つ「静流閣」とそこで耳にした瀬戸内寂聴さんとの特別な関係についてご紹介させていただきます。

新安比温泉「静流閣」とは

静流閣は、2種類の源泉を持つ温泉宿です。一つは「金の湯」と呼ばれる黄金色の濁り湯で、もう一つは「銀の湯」と呼ばれるやや透明度の高い湯です。どちらも太古の海水が地殻変動で閉じ込められた化石海水型で、塩分濃度が高く体が芯から温まる…と評判です。特に銀の湯は、瀬戸内寂聴がこよなく愛した温泉として知られています。

(画像引用:静龍閣公式HPより)

「銀の湯」は大きな浴場ではなく、こじんまりとして3-4人が入るのに適した場所です。(オーバーツーリズムになってしまったら浴場の外まで長蛇の列になってしまいます…汗)
このこじんまりと、少数のための空間であるからこそ、温かく特別な空間に感じられるのかもしれません。私も「銀の湯」に入った途端…浴場に向かう館内の道から、雰囲気が漂っていて、ただ歩いて向かっているだけなのに、何かを始めるための儀式のように感じる、不思議な空気を感じることができました。

瀬戸内寂聴

瀬戸内寂聴は、岩手県二戸市にある天台寺の住職を務めていたこともあり、静流閣には度々訪れていました。静流閣の静寂な環境と、体の芯から温まる温泉は、執筆活動を行う瀬戸内寂聴にとって、心身を癒やすかけがえのない場所だったのでしょう。

静流閣には、瀬戸内寂聴直筆の書が数多く残されています。中でも有名なのが、銀の湯に掲げられた「らくらく湯」の看板です。力強い筆致で書かれたこの看板は、訪れる人々に瀬戸内寂聴の存在を身近に感じさせます。また、館内には瀬戸内寂聴の著書コーナーが設けられ、彼女の文学世界に触れることもできます。

静流閣では、瀬戸内寂聴が愛した温泉と、彼女が残した書に触れることができます。それはまるで、瀬戸内寂聴と時空を超えて対話しているような、不思議な感覚を味わうことができました。日本には全国津々浦々、文豪の生家や偉人が好んだ宿、など多くがその姿のまま残されています。しかし、実際に触れたり、同じ体験をできる場所は限られてきています。ここ静龍閣は、この現代を生きる多くの日本人が知る、偉大な人物と同じトキを過ごすことができる稀有な場所。日々の喧騒を離れ、静寂の中で自分と向き合う時間を過ごしたい方には、特におすすめの宿です。

温泉の水質

泉質:ナトリウム-塩化物強塩温泉

効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進


静流閣を訪れることで、瀬戸内寂聴という偉大な文学者の足跡を辿り、彼女の作品世界をより深く理解することができます。また、静流閣の温泉に浸かりながら、自然の恵みと静寂を感じ、心身をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

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Edit by 高崎澄香

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