豊かな水と肥沃な大地に恵まれた千葉県神崎町は、古くから発酵文化が息づく町。300年以上の歴史を持つ二つの酒蔵を中心に、町全体が熱気に包まれる「発酵の里こうざき 酒蔵まつり」が、2025年3月23日（日）に開催されます 。
祭りの主役は、伝統を守り続ける「鍋店（なべだな）」と、自然の力を活かす「寺田本家（てらだほんけ）」 。当日は両酒蔵周辺の通りが歩行者天国となり、個性豊かな日本酒の試飲や蔵見学 、この日限定の特別な日本酒との出会いが待っています 。
元禄2年(1689年)創業「鍋店(なべだな)」
1689年に佐倉藩より現在の製造免許に当たる酒造株を与えられ、成田山門前にて製造を開始。「人は人徳と勇気を持って生きるべし」という家訓から命名された『仁勇』と成田山新勝寺のお不動様に恥じない酒造りを目指して命名された『不動』の2種の日本酒が鍋店の看板酒です。現代の食文化に寄り添った、飲みやすく良い香りの「仁勇」と米本来の特徴と醸造から生まれる味わいを楽しむ「不動」を軸に、数ある日本酒からお気に入りの1本を見つけてみてください♪
延宝年間 創業350年「寺田本家」
近年、特に注目されている「発酵文化」の中でも、多くの地域、食文化、職人の先頭集団を走るのが、ここ「寺田本家」です。昨年2024年7月には、タレントのローラさんも訪れ、発酵体験をされていた姿が話題となっておりました。
ローラさんのインスタグラムの様子も是非ご覧ください📸
発酵のもととなる「微生物」が幸わう蔵と称し、多種多様な力(微生物・人・モノ・コト)が働いて美味しくて健康に良いものができることを目指し、常に発酵し続けている酒蔵です。代表するのは「五人娘」と「発芽玄米酒むすひ」の2種類です。
無添加・きもと造りで、生命力のある「百薬の長」たるお酒を目指し、つくられているのが「五人娘」です。筆者が住まいを構える香取市、佐原地区でも、五人娘を飲んでいる人の姿をよく見かけることができます。
乳酸菌による酸味が強く、ぬか漬けのような香が特徴の「発芽玄米酒むすひ」。瓶の中では乳酸菌や酵母が毎日活動し、発酵・熟成を続けているのが特徴です。酸味が強く、独特の香りがする一杯ですが、アルコール度数は低く、従来の日本酒という概念から大きくかけ離れた、味わいのお酒です。日本酒好きの人も日本酒初めての人にも愛してもらえる稀有な一本。
「寺田本家」でも、お気に入りの1本を見つけてみてください♪
地元食材とたくさんの露店マルシェが集う
会場には、地元で採れた新鮮な農産物や、味噌、醤油、豆腐といった発酵食品 、酒粕を使ったパンやスイーツ など、200を超える多彩な露店が軒を連ねます 。地元商店街も祭りを盛り上げ、町全体がお祭りムード一色に染まります 。
さらに、祭囃子や踊りの競演、バンド演奏などのステージイベント 、抽選会など、老若男女が楽しめる企画が盛りだくさん 。昨年は過去最多の6万人が来場し 、その賑わいはまさに圧巻でした。
神崎町は、酒蔵だけでなく、江戸時代から続く醤油蔵「フジハン醤油」 や、手作り味噌が自慢の「平甚商店」 、酒粕自然酵母で作る「福ちゃんのパン」 など、魅力的な発酵食品のお店が点在しています 。祭りとともに、これらの店を巡るのもおすすめです 。
会場へのアクセス
春の陽気に誘われて、発酵の里ならではの豊かな香りと味わいに酔いしれる一日を過ごしませんか？皆様のお越しを心よりお待ちしております。
会場へのアクセスは、JR成田線「下総神崎駅」から徒歩約15分 。当日は駅から会場まで無料シャトルバスも運行します 。
開催概要
- 日時: 2025年3月23日（日）午前9時～午後3時30分
- 会場: 鍋店 神崎酒造蔵および寺田本家と周辺の沿道
- アクセス: JR成田線「下総神崎駅」から徒歩15分、または無料シャトルバス
- 主催: 「発酵の里こうざき酒蔵まつり」実行委員会
- 料金: 入場無料
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Edit by 長嶺将也
