瀬戸内海に浮かぶ淡路島は、海に囲まれながらも、車で行ける“身近な島”。
海と山の自然に包まれた淡路島は、どこか時間の流れがゆるやかで、訪れるだけで呼吸が深くなるような不思議な場所です。今回ご紹介するのは、観光地を巡るというより、自分と向き合う時間を味わうことができるスポットをご紹介させていただきます!
建築と自然が呼吸する、淡路夢舞台
淡路島の北部に広がる「淡路夢舞台」は、建築家・安藤忠雄氏が手がけたスケール感ある複合施設です。もともと採石場だった土地を再生してつくられたこの場所は、「自然との共生」をテーマに、コンクリートと緑が絶妙なバランスで設計されています。無機質な素材であるコンクリートが、ここではむしろ“温度をもった建築”として感じられるのは、自然と共生しているからかもしれません。
夢舞台に足を踏み入れてまず感じるのは、“音の静けさ”です。建物に囲まれた空間で、風の音や自分の足音までもが研ぎ澄まされるように感じられます。たとえば「百段苑」と呼ばれる階段状の花壇では、四季折々の花が咲き、幾何学的な造形の中に自然の彩りが浮かび上がります。そのコントラストに立ち止まるたびに、「自然を美しく見せるための設計」が施されていることに気づかされます。敷地内には植物館やリゾートホテルもあり、1日かけてゆっくり過ごすのに最適なスポットです。

HYOGO!ナビより引用
禅坊靖寧で体験する、静寂の時間
次にご紹介するのは、淡路夢舞台から山手へ少し進んだ場所にある「禅坊靖寧(ぜんぼう せいねい)」です。ここは、坐禅や茶礼、ヴィーガン精進料理を通して“自分と向き合う”ことを目的とした体験型施設です。息をのむ程の美しさのある建物が特徴的です。谷沿いに建てられた木造建築は、無駄を削ぎ落としたシンプルさの中に品格があり、大きな窓から見える山々や竹林の風景が、まるで絵のように静かに広がっています。
坐禅は初心者でも安心して体験でき、スタッフが丁寧に呼吸法や姿勢を教えてくれます。座っていると、最初はそわそわしていた心が、徐々に落ち着き、ただ“今ここにいる”ことの大切さに気づかされるような気持ちになります。鳥の声、風が竹を揺らす音、遠くから届く海の音。いろんな音に気づいたり、ふわっと揺れる風を感じたり、普段感じようとしていないことを感じることができる、ある意味‘‘非日常’’を味わうことができる時間です。

Discover Japan より引用
体験後にいただけるのが、禅坊 靖寧オリジナルの「禅坊料理」。砂糖、油、乳製品、小麦粉、動物性食品を一切使用せず作られたお料理なんです。そして、淡路島の旬の食材がふんだんに使われています。たとえば、たまねぎの丸ごとローストや、地元野菜の和え物、香り高いお出汁のスープなど、どれも味わい深く、心身をやさしく包み込んでくれます。
禅坊靖寧での数時間は、まるで時間の流れが止まったような感覚になりました…。

禅坊靖寧公式サイトより引用
3.大人のための施設、青海波-SEIKAIHA-
淡路島をテーマに、日本の伝統文化や食に触れることができる大人のための施設、青海波-SEIKAIHA-。和洋2つのレストランと古酒専門店、200名規模の劇場を併設する複合施設で、社員旅行をはじめ女性会や婦人会、ロータリークラブ、経営者協会などの各種団体にも人気のようです。各お店を紹介させていただければと思います。
劇場「波乗亭(なみのりてい)」
「波乗亭」は、播磨灘の絶景を望む優雅な劇場であり、客席は横広く、舞台との距離が近いため、臨場感を感じることができる劇場です。日本の伝統芸能や演劇、音楽など多彩な公演が行われており、有名劇団出身の演出家やゲストを招いた舞台や、淡路島をテーマにしたオリジナルの演劇など、月替わりで上演されているようです。

波乗亭公式サイトより引用
和食レストラン「青の舎」
「青の舎」は、全席オーシャンビューの和食レストランで、淡路島の由良港で水揚げされた新鮮な魚介や旬の食材を使用した握り鮨、天麩羅などが楽しめると人気だそう。目の前に広がる播磨灘の美しい海を眺めながら音楽家による生演奏、夜には日本の夕陽100選に選ばれた絶景や、プロジェクションマッピングによる幻想的な演出も行われ、視覚と味覚の両方で淡路島の魅力を堪能できます。

青の舎公式サイトより引用
洋食レストラン「海の舎」
「海の舎」は、「青の舎」とはまた雰囲気がガラッと代わり、アンティークの調度品に囲まれたクラシックな空間と音楽家による生演奏が楽しめる洋食レストラン&カフェです。淡路牛のビーフシチューやハンバーグ、淡路玉ねぎスープなど、淡路産食材にこだわったメニューが楽しめます。店内では、音楽家による生演奏や、オペラが楽しめるディナープランなど、他では体験できないような時間を過ごすことができます。

淡路西海岸より引用
ショップ&バー「古酒の舎」
「古酒の舎」は、古酒の舎は、日本酒・焼酎を中心とした長期熟成ヴィンテージ酒が楽しめるショップ&バー。日本全国100蔵以上の酒蔵を巡り、原則10年以上の熟成を経た、芳醇な香りと味わいに優れた長期熟成古酒を取り揃えているようで、古酒飲み比べ体験ができるプログラムも用意されているようです。他にも、古酒文化の復興、発信や魅力を伝える視察研修プランも用意されていて海外の方からの人気も高いんだとか。

PR TIMESより引用
いかがでしたでしょうか?
観光地を駆け足で巡る旅も良いものですが、何かを「見る」よりも、何かを「感じる」旅がしたくなったら、淡路島は旅先にぴったりです。
次に私がまた淡路島を訪れるときは、心が「整う瞬間」を求めているときなのかもしれません。みなさんも是非、心を整える旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
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Edit by 水野友香