青森と言えば・・・?
多くの方が想起するのはりんごではないでしょうか。りんごって、身近でありながらよく知っている方は少ないと思います。
青森は本来りんご栽培に向いていない環境。しかし、特産物にすることができています。
その背景には、りんごを広めて青森の経済発展に貢献した偉人たちがいます。
そんな歴史やりんごの種類を楽しみながら学べる麻雀×りんごのカードゲーム『あっぷるぱい(牌)』を開発したのが木浪 真由美さんです。
りんご歴史研究家として、りんごの栽培や流通に関わる歴史を研究をされています。「りんご歴史研究家…!?よく分からないけれどおそらくものすごく面白いことをされている方のはず」と気になったことが出会いの始まりでした。
木浪さんはたまたま応募された『next AOMORI』というビジネス創出プログラムで「これだ!」というMISSIONを感じ、運命的な思いを馳せてりんごについて調べていかれました。
ただ歴史を勉強するだけではつまらない。
子供も大人も楽しみながら学べるものがつくれないか。
そこで、ルールを覚えるとりんご栽培の歴史が頭に入るカードゲームを考えました。何かモデルとなるゲームはないか?と考える中で、麻雀が良いのではというアイディアが出てきました。
麻雀牌とあっぷるぱい(牌)!
このワードで麻雀形式にしようと決められたそうです(笑)
しかし木浪さんは麻雀初心者。2か月間麻雀教室に通ってルールを覚えました。
毎晩旦那さんと夜な夜な語り合いながら試作品をつくり、ついに完成。クラウドファンディングも達成し、数々のチャレンジを続けていらっしゃいます。
2024年8月、弘前にて青森弘前りんごツアーを開催いたしました。
そこで正式にあっぷるぱい体験会を開催しました!
これ、めちゃくちゃ面白いです。麻雀好きはもちろん、お子様から外国人の方にも楽しめるような設計になっています。わたしは麻雀でいう国士無双に似た役であがれてハマってしまいました!りんごの品種やシーズンも覚えることができちゃいます。
地方には仕事がない。
本当にそうなのでしょうか?
明治維新後に仕事を失った藩士たちの失業対策として導入された日本の果樹栽培の歴史は、現在のフルーツ大国日本の礎となりました。歴史を知ることで地元地域を誇りに思う人が増えるはず。木浪さんはそんな願いを込めて活動されています。
農家さんでもりんごの歴史を知る人は少ないそうで、これは農業をやりたいと思えない理由の1つではないでしょうか。このりんご栽培の歴史を伝える活動から、食だけでなく、職の可能性も広がるでしょう。
本州のはじっこ。
青森県で岩木山とりんご畑を肌で感じることができたら、木浪さんのように「これだ!」という運命を感じることがあるかもしれません。