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シベリア鉄道へ乗り換えできた町【福井県敦賀市】

”心と身体・薬膳・漢方・古民家”というキーワードで繋がった青木優加さんと山中雄大さん。漢方カウンセラーと理学療法士のユニットで活動されています。そのお二人に敦賀をご案内いただきました。

敦賀と聞いて思い浮かべたのは、原発。正直なところ、他に何があるかも分かりませんでした。

敦賀は、2024年3月16日に金沢-敦賀間の新幹線が開業したばかり。どこに行くにもアクセスが良い敦賀は、昔から国内外の交通拠点となってきました。

敦賀駅を出て真っ直ぐの広い道から山が見えて、気持ちの良い風が吹く綺麗で青い海、先が見えないほど続く商店街。電車で一本で行ける場所が多くて、これから可能性の広がる場所になると思います。

そんな敦賀、なんと昔は汽車から船に乗り換えて、ユーラシア大陸を横断できたらしい。1912年に欧亜国際連絡列車の運行が始まり、新橋―金ヶ崎(敦賀)間を直通列車が走り、敦賀港から連絡船でウラジオストク、そこからシベリア鉄道でモスクワを経由したパリ行きの路線があったとのことです。

当時の切符のレプリカがこちら。

※日本遺産ポータルサイトより

歴史もさることながら、食も素晴らしい。

まずは福井名物ソースカツ丼。元祖であるヨーロッパ軒の第一号店が敦賀にあります。サクサクに揚がったカツに、甘辛い特製ソースが絶妙に絡み合う、一度食べたら忘れられない味です。地元客だけでなく観光客も足しげく通う人気店です。昭和の風情を残す空間で老舗の味を楽しむことができます。地元では「パ軒」と呼ばれ親しまれています。ついパ軒、と言いたくなる(笑)

夜は美味しいお刺身・へしこと共に日本酒で乾杯。お刺身は何を食べても新鮮で感動してしまいます!日本酒は白岳仙、梵、早瀬浦…全部最高でしたが、梵のときしらずが好みでした。

冬場は敦賀フグが絶品。てっさ(ふぐ刺し)に、てっちり(ふぐ鍋)、焼き物、天ぷら、ヒレ酒と食べ方は様々。

2次会は屋台ラーメン。

そう、敦賀には屋台ラーメン文化が今も残っています!

昔、敦賀の駅前は夜になると屋台のラーメン屋さんがずらりと並び、汽車やバスを待つ人ら仕事帰りの人たちで、賑わっていたようです。

この文化が始まったのは戦後少し経った頃。最盛期には国道8号線沿いに10軒以上の屋台が軒を連ねていて、今も数軒残っています。

敦賀の屋台ラーメンの特徴は、豚骨+鶏ガラスープが基本。夜8時頃から夜中の2時頃まで営業しています。食べ比べも楽しいですね。

敦賀の歴史と地元の温かさを感じることができます。もちろん美味しいです!

行ったことがないよく知らない場所に行く。その地域を知って、地元の方と一緒に地のものをいただく。これが旅の醍醐味ではないでしょうか。同じ場所で一緒に笑い合えたら、また会いたくなる友達になれるかもしれません!

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