絶望の片隅に生まれた小さな奇跡
東京から飛行機で1時間50分、九州の南端に位置する宮崎県・日南市にお伺いしてきました。飫肥杉(おびすぎ)が立ち並ぶ荘厳な山々に囲まれたこの地にはLinkedInの大切な仲間であり、3年前に23年間務めた公務員を辞め、ご両親が営まれていたみかんづくりを継がれ就農された弓削勇雄さんのみかん農園「弓削ふぁーむ」があります。
弓削さんが就農を決意されたタイミングはコロナが日本だけじゃなく世界を包み込んだまさにあの時です。ご両親がつくられたみかんのほぼ唯一の卸先だったJAや卸市場がコロナの影響で次々と機能不全となり、行先を失ったみかんは大量に廃棄されることになります。
「こんな様子はこれ以上見ていられない…」
あの時は日本中がそうでしけど、弓削さんのお父様も同じ様に、今目の前で起こっている手の施しようが無い状況に、途方に暮れ、未来への希望を失いかけ、高齢だったこともあり、みかんづくりから引退する事も考えられていました。そんな時、弓削さんは立ち上がることを決めました。23年間の長きにわたり勤務され慣れ親しんだ日南市役所をたくさんの方に引き止められながらもご両親が大切に営んできたみかん農園を守るために辞められました。
1000日という月日がつくりだす汗と涙の結晶
その日から今日まで3年間、来る日も来る日もご自宅から1時間かかるみかん農園に通い続けて、「ユゲポン」「陽南姫」「はるみ」「アンコール」というブランドを大切に育て上げ、素材の味をそのままにユゲポンゼリーやユゲポンジュースなどの加工品を手掛け、忙しい農作業の合間にコツコツとLinkedInなどのSNSを更新し、宮崎県だけではなく、全国の多くの方々から愛されるみかんブランドを確立されました。
今年も12月となり収穫の時期を迎え、来年の取り組みのご相談もあり宮崎県・日南市にお邪魔し、弓削さんのご厚意で大切なみかんブランドのひとつ「はるみ」を頂きました。
緊張しながら弓削さんから頂いた「はるみ」の実をそっとひとつだけ口に運ぶと、そこには宮崎・日南市にある弓削さんのみかん園だからこそ実現できる最高の味がありました…
「弓削さん…うまいです…涙」
美味しさに感動して自然と半泣きしながら弓削さんや奥様に感動と感謝を伝えさせて頂いたんですけど…
自然と共に生きるということ
現地に行って目にすれば分かりますが、宮崎県南東部の日南市付近には広く生い茂る飫肥杉(おびすぎ)に囲まれた大自然が広がっていて、そんな大自然を前に人間の力はすごく儚くて到底コントロールなどできるわけもなく、ただただ大自然との共創の時間の中からほんの少しだけ大自然の恵として受け取ったのが今回収穫されたみかんたちで、そんな共創の世界の中で毎日毎日大自然とみかんたちに向き合い大切にお世話をし続けている弓削さんは本当に素敵だし、敬意を持ってこれからも何か助けになることや夢の実現を一緒にやっていきたいなぁと心に誓いました…
実際に宮崎県に行って確かめてきましたが、今年も本当に美味しいみかんが育っていますので、「弓削ふぁーむ」のみかんをぜひ皆さんもお手に取ってみて頂けると嬉しいです。(※リンクから商品一覧のページに飛べます)
全国各地の現場からは以上でーす。
今日も皆さんにとって素敵な一日になりますように!
次回も宜しくお願いします!
※画像引用元:「弓削ふぁーむ」インスタグラム
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