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海がなくても夏は来る!“内陸のレジャー”が盛り上がる理由

海のない県にとって、夏のレジャーは長年“外へ出ていくもの”という印象が強かったかもしれません。しかし、全国には“海のない県”が8つ存在し(栃木、群馬、埼玉、山梨、長野、岐阜、滋賀、奈良)、そこに暮らす人々にとって夏のレジャーは昔からちょっとした悩みのタネでもありました。家族で海水浴に行こうにも、県外まで何時間も車を走らせなければならず、交通費も時間もかかる…。そんな背景から、これまでは「夏=外に出かけるもの」という考え方が一般的でした。しかし近年、海のない県でも“自分たちらしい夏の楽しみ方”を模索する動きが広がっています。川や池、動物園、公園など地域資源を上手に活用し、地元で完結できるレジャーやイベントを工夫する自治体が増えているのです。たとえば、プールと動物園が一体化したレジャー施設、自然の清流を生かした川開き、人工ビーチを演出したウォーターパーク…。“海がない”ことをハンデにするのではなく、むしろ個性や魅力に変えていく発想が、今の地方に確かに根づき始めています。そんな「海なし県の夏レジャー」をテーマに、栃木県・長野県などの実例を紹介しながら、なぜ今、こうした取り組みに注目が集まっているのかについても触れていこうと思います。

栃木県:‘‘日本一空いているプール’’がある「宇都宮動物園」

宇都宮市にある「宇都宮動物園」は、実は夏季限定でプール営業も行う“レジャー複合型施設”として知られています。ここの特徴は、動物とのふれあい体験とプール遊びを一度に楽しめる点です。スライダーや浅い水遊びエリアがあり、未就学児でも安心して利用できます。また、料金は大人1,500円・子ども700円と比較的リーズナブル。市民だけでなく、周辺自治体からのリピーターも多く、毎年夏には家族連れで賑わいます。
たかマガより引用

宇都宮動物園
〒321-2115 栃木県宇都宮市上金井町552-2
TEL:028-665-4255
〈営業時間〉
通常期間(3月~12月) 9:00~17:00 ※最終入園16:30
冬期期間(1月~2月)9:30~16:30 ※最終入園16:00
プール営業期間(7月上旬~8月末日)9:30~16:00 ※最終入園15:30 休園日:年中無休
〈料金〉
大人(中学生以上)800円
子ども(3歳~小学生)500円
幼児(0~2歳)無料

栃木県/群馬県:人工ビーチで夏を演出!「渡良瀬ウォーターパーク」

渡良瀬遊水地(栃木県栃木市・群馬県板倉町にまたがるエリア)では、広大な人工池と芝生広場を活用した「ウォーターパーク」が例年夏に登場します。ふわふわ遊具やキッズスライダー、水鉄砲エリアなどが揃い、見た目も“ミニ海水浴場”のような賑わいに。入場料は無料またはワンコイン程度で、気軽に楽しめる地域イベントとして定着しつつあります。地元自治体が連携して運営しており、「近場で夏を満喫したい」層にとっては頼もしい存在です。
栃ナビ!から引用

渡良瀬ウォーターパーク
栃木県足利市岩井町465‑1
〈開園期間〉※天候等都合により休園する場合があります。
令和7年 7月 5日(土)~7月 6日(日)
      7月12日(土)~7月13日(日)
      7月19日(土)~8月3 1日(日)
午前の部:午前10時~午後0時30分
午後の部:午後1時30分~4時
〈休園日〉
毎週木曜日(8月14日、28日は除く)
8月2日(土)の午後の部(足利花火大会のため)
〈料金〉
大人=220円、中学生以下=80円
※未就学児は無料
〈料金〉
大人(高校生以上)220円
小中学生 80円・未就学児 無料
回数券あり(大人6枚綴り/1,100円等)

長野県:信州の清流を活かした「川開き」文化

海に面していない長野県では、豊富な山岳水系を活かした「川開き」が各地で行われています。たとえば、上田市の千曲川流域や、木曽川上流地域では、例年7月になると安全祈願の神事とともに“川遊び解禁”のイベントが開催されます。ライフジャケット着用の体験プログラムや、川を使ったSUP・カヌー教室なども充実しており、地元の消防団やボランティアが協力して安全管理を徹底しているのが特徴です。
GAZOOより引用

なぜ“海なし県”にとってこうした取り組みが重要なのか?

海のない地域にとって、夏のレジャーは観光資源の面でも大きな課題となってきました。海水浴を目的に県外へ出かけてしまう人が多い中で、地元で過ごす選択肢を増やすために、プール開きや川遊びイベント、人工ビーチといったレジャーの整備が進められています。こうした取り組みには、大きく3つの社会的意義があります。

まず1つ目は、地元経済への波及効果です。地域に人の流れが生まれることで、周辺の飲食店や物販店、宿泊施設などに好影響を与えます。道の駅などでは地元野菜や名産品の売上が伸びるなど、夏の経済活性にもつながります。

2つ目は、自然体験の補完です。近年は、自然の中で遊ぶ機会が減っている子どもたちに対して、“水に触れる”経験を安心・安全な形で提供することが求められています。水辺のアクティビティや夜のライトアップイベントなどは、子どもの五感を育てる貴重な体験となります。

3つ目は、地域のブランド化につながる点です。「○○市のナイトプール」「△△町の川開き」のように、地域独自の名称や工夫が話題性を生み、SNSや口コミでの発信力も高まります。地元の魅力を再発見する機会にもなり、“海がない”ことを逆手に取ったローカル価値の創出と言えます。
このように、“海なし県の夏”には、全国的にも注目したい地域振興のヒントが詰まっています。

おわりに

海がなくても、夏を思い切り楽しむ工夫は地域にたくさんあります。子どもたちにとっては、身近な場所での水遊びやイベントこそが一生の思い出になるかもしれません。地元の自然や人の知恵を活かした“夏の楽しみ方”を、今年は探してみませんか?

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