画像引用元:干物屋ふじま公式サイト
みなさんは最近、干物を食べましたか?
私は、先日「Community Branding Japan」の第四弾で、板橋 真さんの静岡県熱海市網代のご自宅へお邪魔した際、美味しすぎる干物を頂き、幸せを噛みしめていたわけですが、そのおいしさといえば、お魚の甘みとほどよい塩味バランスがよい干物ならではの旨味はもちろんなのですが、肉厚でジューシーなお魚の身が、もう口の中で広がり、幸せの味を広げてくれるわけです。
もう、干物ってこんなに美味しかったっけと本当に感動したんですが…
網代といえば、ひもの銀座と呼ばれるアジ、イカ、イワシなどの干物を売る店が軒を連ねていたり、さらに毎年秋冬に「網代温泉ひもの祭り」があったりと”干物が生活に根ざすまち”といわれています。しかしながら、日本の食卓に馴染み深かったはずの「干物」は今、その生産量は約15年でほぼ半減しているのが現状です。
実際私も、干物を口にした記憶を思い返そうとしても、「いつだったっけ…」と思い出せないのが正直なところで、とある記事でも「最後に食べたのがいつだったのか思い出せない」と多くの人が語るなど、生活の中に干物が遠のいているといわれています。
それは干物だけではとどまらず、魚は「高い、臭い、面倒」 と若年層を中心とした魚離れは問われている社会課題で、今や高年齢の方でも缶詰などに移行してしまうなど、全世代で魚離れが起きているのです。
「開けば開くほど赤字」で廃業する業者も絶えないといわれてしまっている干物。
勝因はないのか…
”干物って実は、健康食材として最高なんじゃないの?”
昨今のたんぱく質ブームの中、鶏肉を使ったサラダチキンに、豆腐を活用した豆腐バー、と様々なたんぱく質摂取方法がトレンドとなっていますが、もちろんその流れからお魚を推奨する流れはありながらも、どこまでも「鶏肉」最強説の流れが強いですよね。しかしながら、実は、干物は、たんぱく質はもちろん現代の日本人に不足しがちなビタミンDに、疲労やストレスから身体を守るビタミンB12、そして人生100年時代には必須なカルシウムなど現代人の食事ではなかなか摂取しづらい栄養素がたくさん含まれているのです。
でも、それならば普通にお魚でいいんじゃないの?って思いがちですが、お魚は日持ちや保存が難しい中、干物ならば冷凍保存による長期保存が可能なので、仕事に追われがちな家族でも取り入れやすいという、つまりはパーフェクト食材ともいえるのではないでしょうか。
現代の技術の進歩により、食の選択肢がありもはや培養肉や水草まで、従来の食の概念が大きく変移している現状の中、健康に気遣いながらも、日本の産業も助ける、そんな循環型な食の選択肢を自ら選んでいくことはこれからの未来の日本を考える上で、とても重要な選択肢の一つとなるのでは、と強く感じました。
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Edit by 高島吏紗