静岡県焼津市。静岡県内の真ん中辺りで駿河湾に面したこの街は、古くから漁業が盛んな港町として知られています。なんと焼津漁港の水揚げ金額は8年連続で全国第1位。それでも実際に行ったことがあるという方は少ないかもしれません。
旅好きの筆者も今年はじめて焼津を訪れ、素敵な魅力を発見してきました。今日はそんな焼津市から95%以上出荷されている「かつおなまり節」を紹介させてください!
かつおなまり節とは?
かつおなまり節は、新鮮なかつおを蒸して、骨を取り除き、醤油ベースの調味液に漬け込んだものです。焼津では、江戸時代から鰹漁が盛んに行われており、その副産物として生まれた保存食がなまり節の始まりと言われています。
一般的な鰹節とは異なり、生の鰹に近いしっとりとした食感が特徴です。噛めば噛むほど、鰹の旨味と醤油の風味が口の中に広がります。そのまま食べても美味しいのはもちろん、お茶漬けやサラダ、パスタなど、様々な料理にアレンジできます。筆者はごはんにかけてみたりパスタにしてみたり。無限にレシピを考案できそうです。伝統食材であり、無添加物自然食品でもあるので、お子様からお年寄りまで誰にでもお勧めできます。
焼津でなまり節を食べよう!
焼津にはなまり節を製造・販売する店が数多くあります。老舗の店から、新しい挑戦をする店まで、それぞれに個性があります。
焼津を訪れた際になまり節を紹介してくださったのが、川直さんです。創業はなんと明治10年。後継ぎとして活躍されている若主人は、焼津の地域活性を含め様々なチャレンジをされています。事業としてはかつおの藁焼き体験をされていたり、売上の一部で地元の海の水中清掃もされているそうです。
かつおの藁焼きはわたしも実際に体験させていただいたのですが、新鮮で大きなかつおが藁に包まれ、じわっと焼けていく瞬間の香りがたまりませんでした。
薬味をつけて食べるのも美味しいのですが…一番感動したのは塩です。食べ進めた後はゆずぽんでさっぱり。箸がとまりません(笑)
かつおの旨味が、焼津の日本酒「磯自慢」にベストマッチです!
ひとつひとつ手作業でつくられるなまり節。
食の伝統をどのように受け継いでいくかは、地域にとっての重要なミッションです。伝統を守りつつ、これまでと異なる届け方を考案することで知っている人を増やしていく必要がありますよね。そして川直さんの取り組みから「かつお」という食材で勝負をするために、新しく美味しさを届ける手段として活動の幅を広げていく瞬間を見させていただきました。
新幹線を使えば、東京からでも名古屋からでも1時間半程度。
焼津を訪れて味わい深い港町の魅力を満喫しませんか?
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Edit by 高崎澄香