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三大貿易港まで飛躍した東洋の門戸へタイムスリップ”門司港レトロ”

九州の北端に位置する福岡県北九州市門司区。関門海峡を望むこの場所に、明治の息吹が色濃く残るノスタルジックな港町「門司港」があります。
近くを車で通れば「急に異国…!?」と目を奪われてしまうこの場所。鉄道では鹿児島本線の終着駅。大正時代の建築様式でつくられた駅舎が残っており、東京駅と並んで駅舎は国の重要文化財に指定されています。

レトロな街並みにある背景

レンガ造りの倉庫群や石畳の道、レトロな洋館が立ち並ぶ風景は、まるでタイムスリップしたかのよう。かつて「東洋の門戸」と呼ばれ、国際貿易港として栄華を極めた門司港の歴史を今に伝える場所です。2017年には下関を含めて「関門”ノスタルジック”海峡~時の停車場、近代化の記憶~」として日本遺産に認定されています。確かにまるで時が止まったかのような煌びやかさが残る街並みです。

門司港駅

明治時代、石炭産業の隆盛とともに発展した門司港は、横浜、神戸と並ぶ三大貿易港として、多くの船舶や人々が行き交う国際都市として賑わいました。しかし、戦後のエネルギー革命や産業構造の変化、また関門トンネルと関門橋によって「通過都市」となったことで高度経済成長期の開発から取り残され、その繁栄は次第に衰退していきます。

転機が訪れたのは1988年。「門司港レトロ」として観光開発が始まり、歴史的建造物の保存・活用が進められました。今では、年間200万人以上の観光客が訪れる九州屈指の観光スポットへと変貌を遂げています。

門司港レトロの魅力

国の重要文化財に指定されている「旧門司三井倶楽部」は、明治45年に建てられた木造2階建ての迎賓館。「旧大阪商船」は、大正6年に建てられた石造3階建ての建物で、現在は観光案内所やレストランとして再活用されています。

歴史的建造物に加え、日本最大級の歩行者専用のはね橋・煉瓦造りの旧サッポロビールの醸造棟・ヤミ市から発展した市場等、スポットが多々あり見どころも満載。
そして門司港レトロを訪れたらぜひ味わいたいのが、ご当地グルメ「焼きカレー」。門司港発祥で30店舗以上提供しているお店があるとか…!

焼きカレー 引用:門司港レトロインフォメーション

他にも明治時代に日本で初めてバナナが輸入された港としても知られる門司港では、「バナナの叩き売り」が伝統芸として残っています。ユニークな口上を並べながら競りでバナナを売りさばくやり方です。台湾から輸送されて傷んでしまった高級なバナナを無駄にしないためにはじめたとか。現在も受け継がれていて、誰でも参加できます!

旅の拠点には、「門司港プレミアホテル」がお勧め。関門海峡を一望できる絶好のロケーションに建ち、レトロな雰囲気とモダンな設備が調和した空間で、優雅なひとときを過ごせます。このレトロなホテルで撮るウェディングフォトが人気みたいです。

歴史をたどる旅も、建築物を巡る旅も、海を眺めながらのグルメも、全て楽しめてしまう門司港。
そしてわたしが門司港に行った時に感じたことは、人が歩く道の広さ。何人かで町を眺めながらゆったり歩き楽しめる場所はなかなかありませんよね。急ぎ足で周る旅も良いですが、ここでは止まった時をゆっくり堪能するのはいかがでしょうか?

アクセス

・電車:JR門司港駅
博多駅から特急で約1時間30分 ※博多行は終電が早めなのでご注意!
空港からの場合は小倉からJRに乗り換え
九州各地から特急列車あり

・車:門司港I.C/門司I.C
関門海峡を望む絶景ドライブコースもお勧めです!

・フェリー/連絡船:門司港
神戸、大阪、東京からフェリーあり
下関から連絡船で5分

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