旬のぶどう、もう味わいましたか?太陽の光をたっぷり浴びて育ったぶどうは、ひと粒ひと粒に甘みと香りがぎゅっと詰まっています。今回は、そんな旬のぶどうを心ゆくまで楽しめる、全国のぶどう園を5つご紹介します。もぎたての新鮮なぶどうを、家族や友人と一緒に楽しみませんか?
ぶどう狩りの魅力と旬の品種
ぶどう狩りの醍醐味は、なんといっても、その場で採れたてのぶどうを食べられること。特に、8月から10月にかけては、ぶどうが最も美味しくなる時期です。この時期には、定番の「巨峰」や「シャインマスカット」のほか、地域によって様々な品種が旬を迎えます。ちなみに日本で栽培されているぶどうの種類は、主要なもので50~60種類ほど、マイナーなものを含めると100種類以上。(世界全体では10,000種類以上あると言われています!)ぶどうの食べ比べがしたくなってしまいますね。
おいしさの秘密と「無農薬・減農薬」ぶどう
ぶどうといえば、最近は手軽な種無しのぶどうが人気ですよね。しかし、この種無しにするためには、植物ホルモン剤が使われることがあります。一方で、なかには「自然のまま育てたぶどうを食べたい」という方もいらっしゃるでしょう。そんな方におすすめなのが、無農薬や減農薬といった、自然に近い栽培方法に取り組むぶどう園です。手間暇かけて育てられたぶどうは、作り手の愛情と大地の恵みをたっぷり感じられます。
厳選!ぶどう狩りが楽しめるぶどう園5選
今回は、こだわりの栽培方法でぶどうを育てる、個性豊かなぶどう園を5つご紹介します。

- 勝沼グレープガーデン(山梨県): 「誰もが楽しく遊べる葡萄のテーマパーク」を目指し、小さなお子様からお年寄りまで食べていただけるような美味しさと安心安全な果実の生育にこだわり、「有機肥料減農薬栽培のエコファーマー認定園」に。富士山の麓で作られる上質な有機質100%肥料をふんだんに使い、化学肥料は一切使っていません。観光農園でもあります。
- 津軽ぶどう楽園(青森県): 看板品種は、甘みが強く香り豊かな「スチューベン」。ホルモンによる種なし処理や実を大きくする肥大処理は行われていません。寒冷な大地の協力もあって病害虫対策の薬剤も最小限に抑えられた栽培が実現できています。実は定年退職者や高齢者にぶどうの栽培を通じて労働の場を提供することを目的にスタートした農園とのことで、素敵です!
- 信州しおじり桔梗ヶ原ぶどう 原遊覧園・原農園(長野県): 特に土づくりにこだわり、肥料には魚の粉を使ったぼかし肥と米ぬかを使用。塩尻市桔梗ヶ原のぶどうで醸造されたワインは、世界的にも有名です。その秘密は地形にあり、標高の高さ・朝晩の温度差・晴天率が高さによって、黒いブドウはより黒く、白いブドウは少し黄色みがっかった個性的なブドウに。甘いだけでなく適度な酸味で濃い味に感じられるそうです。
- おらほぶんど(山形県): ぶどう栽培に好条件である赤土の赤禿山を開墾し、ぶどう畑を拓いて以来約60年、ひたすらぶどうと向き合い経営を繋いできたぶどう園。修行を積み重ね、肥料に頼らない植物ホルモンを活かした栽培方法を確立し、作物がよろこぶ農業という新しい農業のコンセプトを構築。皮が薄く・色づき良く・香り高く、やさしい甘味で飽きがこないぶどう。大粒種は皮ごと召し上ることができるそうです。
- 松石農園(岡山県): 自然のおいしさをとじこめた独自製法で、一切の添加物なしのぶどうは、全国にリピーターがいる商品。園主は元々電機メーカーのエンジニアで、還暦間近に出身地の岡山に戻り、大学時代に学んだ農業の知識から肥料っ気のない土を有機肥料で改良して桃とぶどうの育苗を開始されたとのこと。和気の特産品として松石農園の干しブドウが認証されており、無添加の干しぶどうも絶品。
自然の恵みを食卓に
無農薬の農業は本当に手間がかかる上、特に果物は日本の気候を考えると完全無農薬はほぼ難しいと言えます。
日本では昔から果物は嗜好品としての側面が強く、消費量は世界的にも少ない傾向。その文化から果物は”見た目重視”なんですよね。それに加えて農薬を減らすとなれば、労力は倍以上になります。
農業人口不足の中で、このような経営スタイルを貫くとなれば、相当な工夫やアイディアが必要になります。
本当に美味しいぶどうに向き合って試行錯誤を繰り返していらっしゃるかっこいいい農園の魅力を、少しでも応援していきたいですね。何より美味しい!
今回ご紹介したぶどう園以外にも、全国にはこだわりの栽培方法で美味しいぶどうを育てている農家さんがたくさんあります。ぜひお近くのぶどう園を探して、旬のぶどうを味わってみてください。
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Edit by 高崎澄香