― 祇園祭・天神祭・ねぶた祭に見る、日本の魂と美意識 ―
今年も暑そうな夏の訪れとともに、日本各地で華やかな祭りが幕を開けていきます。その中でも、圧倒的なスケールと伝統美で人々を魅了し続けるのが、「日本三大祭」と呼ばれる祇園祭（京都）、天神祭（大阪）、ねぶた祭（青森）です。
これらの祭りは、単なる観光資源ではなく、時代を超えて地域の人々が受け継ぎ、磨き上げてきた「祈り」「誇り」「創造性」「魂」の結晶です。今回は、それぞれの祭りに込められた歴史と魅力をひも解きながら、僕たちに与えてくれる示唆に迫ってみたいと思います。
千年の祈りを乗せて巡る｜祇園祭（京都府・京都市）
7月の京都は、静寂と熱狂が交差し続けます。八坂神社を中心に約1か月にわたり開催される祇園祭は、平安時代の869年に疫病退散を願う儀式から始まったとされています。まさに「災厄と共に生きる知恵」として生まれたこの祭りは、1100年以上の時を経て、今も人々の祈りを乗せて街を巡り続けています。
圧巻なのは、17日と24日に行われる山鉾巡行（やまほこじゅんこう）で、鉾で約25メートル、山で約15メートル、重さは、鉾で最大約12トン、山で約1.2トンから1.6トンにも及ぶ山鉾がゆっくりと町を進む様子は、まるで動く美術館に例えられています。緻密な刺繍や屏風絵、職人の技が結集した意匠のひとつひとつに来場者全員が目を奪われます。
この祭りの本質は「祇園囃子」の響きとともに、静かに人の営みの尊さを教えてくれる点にあって、豪華さの裏にあるのは、地域住民の皆さんの手による1年がかりの準備、そして連綿と続く心の連帯です。
川とともに生きる都市の誇り｜天神祭（大阪府・大阪市）
日本三大祭の中で最も活気にあふれるのが、大阪・天満宮の天神祭で、起源は951年、学問の神様・菅原道真公を祀るこの祭りは、「水の都」大阪を象徴する船渡御（ふなとぎょ）が見どころになります。
7月25日の夜、大川に約100隻もの船が浮かび、奉納花火が夜空に咲く光景は圧巻で、市民も参加できる陸渡御や神輿行列も加わり、街全体が躍動していきます。そこには、「動」と「静」、「神事」と「娯楽」、「伝統」と「現代」が渾然一体となったエネルギーが確実に存在しています。
とりわけ感銘を受けるのは、祭りが地元の人々の“日常の延長線上”にある点で、特別な舞台や装飾がなくとも、浴衣姿の老若男女が心を寄せて参加する様子に、「共に生きることの意味」が浮かび上がってきます。
闇夜に浮かぶ魂の叫び｜ねぶた祭（青森県・青森市）
夏の夜、青森の街を巨大な光の塊が練り歩くねぶた祭は、眠気（ねぶり）を払う精霊送りの行事が起源とされています。8月2日から7日、華麗で躍動感あふれるねぶた（灯籠人形）が街を進む姿は、見る者の魂をゆさぶります。
ねぶたは一台ごとに異なる物語を持ち、歴史や神話、社会風刺までを題材に表現されていて、最大9m級のねぶたが光を放ちながら進む光景は、まさに“動く芸術”で、その制作には1年近い時間がかけられ、制作者の魂が注がれている。
さらに印象的なのは、「跳人（ハネト）」と呼ばれる踊り手たちの存在です。「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声と共に飛び跳ねる彼らの姿は抑圧を跳ね返すエネルギーそのもので、観客も飛び入り参加できるこの祭りには、「開かれた芸術」「民の祝祭」という深い意味が宿っています。
未来に継ぐべき“祭りの本質”
三大祭りの根底に流れるのは、「自然への畏敬」「共同体の再確認」「生きる力の再生」という日本人の精神性で、それは、豪華さや伝統といった表面的な魅力にとどまらず、社会が揺らぐ今だからこそ見直すべき「文化の芯」とも言えると思います。
現代社会において、これほどまでに地域が一体となって“何かを創り上げる”営みは貴重で、そこには、経済合理性や効率性では測れない「人のぬくもり」が確実にあります。
この夏、ぜひ三大祭のどれかに足を運んでみて頂けると嬉しいです。きっと「何かを受け取り、何かを継いでいきたい」という貴重な時間を体験して頂けると思います。
そしてねぶた祭の行われる、青森でひとつひとつ丁寧にりんごを育てられている「しずまる農園」さんから、型崩れ、傷物、ブレンド一切なし、地元でも贈り物として愛される濃厚な「3種のりんごジュース飲み比べセット」を有難いことに特別に『CBJ market！』で販売させて頂くことができましたので、ぜひお手に取って頂き飲んで頂けるとすごく嬉しいです…！キンキンに冷えたソーダで割って頂き、りんごソーダとして飲んで頂くのも最高です♪
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濃厚な甘さが特徴でまるで砂糖が入っているかのような甘さでお子様に大人気。きんきんに冷えたソーダと混ぜると絶品。
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後味がさわやかで甘みと酸味が絶妙な味わい。ちょっぴり大人な味わいなので、ビールと1:1で割っても美味しく召し上がれる逸品。
●メルシー
ぜひ、ストレートでりんご本来の味わいを召し上がって頂きたい、すっきりとした味わいの王道のりんごジュース。
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開催期間：6月20日㈮～7月3日㈭まで
https://cbjmarket.theshop.jp/items/110873037
「しずまる農園」さんとは
https://cbj.earth/humandiscovery/apple_shizumarufarm_narita/
※画像引用元：Leaf KYOTO様、宝酒造「肴噺」様、オマツリジャパン様、nippon.com様、じゃらんニュース様
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Edit by 淀瀬博行
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