TAG LIST

GOODS

今日のおやつからはじめる、ちいさなサステナブル

「ちょっと疲れたな」「午後の仕事に向けて、ひと息つきたい」
そんなとき、手を伸ばしたくなるのが“おやつ”。それは、自分をほんの少し甘やかすための小さなごほうびであり、日々の生活に彩りを添えてくれる存在です。でも最近では、そのおやつにも「ちょっといいものを選びたい」という声が高まってきています。「素材にこだわっているかどうか」「環境に配慮されているか」「誰かの役に立つストーリーがあるか」など、単なる味や値段だけではない基準で選ばれる“エシカルおやつ”たち。今回は、そんなおいしくて、やさしいおやつの世界をご紹介します。

変化するおやつの選び方

コンビニやスーパーに並ぶ数えきれない種類のおやつ。パッケージに惹かれてつい手に取ってしまうことも多いですが、ふと「これ、どこでどう作られているんだろう?」と気になったことはありませんか?エコやサステナブルという言葉が暮らしの中にすっかり馴染んできた今、日常のささやかな選択に“意味”を求める人が増えています。
「どうせ食べるなら、ちょっとでも環境や誰かのためになるものを」
「プラ包装じゃないお菓子を選びたい」
「食品ロスに貢献できるならうれしい」
そんな声が、静かに、でも確実に広がってきているように感じます。

一見、エシカルやサステナブルという言葉は大きく聞こえますが、私たちが日常で無理なくできる選択の一つが「おやつ」なのかもしれません。なぜなら、おやつは「毎日じゃないけど、よく買うもの」。だからこそ、“ちょっといいもの”を取り入れやすいのではないかなと思います。また、自分のために選ぶものだから、値段も好みも自分次第で決めてOK。罪悪感もないし、誰にも強制されないという自分でコントロールできる範囲で楽しめるものなので、より気軽にエシカルやサステナブルを意識した選択ができるのです。

「食べてみたら想像以上においしかった」
「こんな素材、初めて知った」
「この商品、廃棄されるはずのモノからできてるなんて!」
そんな体験を重ねていくうちに、自然と“選ぶ基準”が育っていくように思います。

心と地球にやさしいおやつたち

ここからは、そんな「おいしい」だけじゃない、“やさしさ”や“背景”まで大切にしたいと感じられるおやつたちをご紹介します。

◼ FUKU+RE(フクレ)
鹿児島の郷土菓子「ふくれ菓子」をモダンにした蒸し菓子と、芋餡や桜島小みかんなど地元の素材を使ったスイーツのオンラインショップ。地域に根ざしながら、見た目や素材も現代の感性にフィットしています。そして、地産地消や郷土文化の継承といった“地域へのエシカル”が魅力です。やはり中でも「ふくれ菓子」が人気なようです。

FUKU+RE公式サイトより引用

◼ coco-vege(ココベジ)
規格外の野菜を使って作られた、色とりどりの野菜チップス。真空減圧製法で油分を抑え、JAS認定のココナッツオイルで仕上げたヘルシー志向の人にも嬉しいおやつです。「ちょっと曲がってる」「形がそろっていない」だけで本来は廃棄されてしまう野菜を、カラッと揚げておいしく生まれ変わらせています。「廃棄を価値に変える」という考え方は、エシカルおやつの中でも注目のアプローチ方法ですよね。素材を無駄にせず、おいしく食べきるアイデアが詰まっています。

高島屋オンラインストアより引用

◼ Minimal – Bean to Bar Chocolate
東京発のチョコレートブランド。世界中のカカオ農園を直接訪ね、農家とフェアな関係を築きながら、豆の個性を最大限に引き出したチョコレートをつくっています。原材料、製法、背景に至るまで透明性があり、食べるほどに信頼が増す、そんな稀有なブランドです。

PRTIMESより引用

◼番外編: 長野アップサイクル・フードプロジェクト
おやつというジャンルからは少し離れるのですが、素敵な取り組みなのでご紹介させてください。
「長野アップサイクル・フードプロジェクト」は、長野県長野市を拠点に、食品製造過程で発生する未利用原料や端材を活用し、新たな食品として再生させる取り組みです。このプロジェクトは、ICS-net株式会社と長野市の産学官金連携組織「NAGANOスマートシティコミッション(NASC)」が共同で推進されているようです。
みやげ品の製造工程で出るウエハースの端材を使用した『信都ご縁エール』や、レバーなど余ってしまう部位を活用して作られる「ふくふくレバー」という缶詰など、長野県で進むアップサイクル食品の開発がされています。「捨てられるはずだった食材に、もう一度命を吹き込む」その考え方は、おやつだけにとどまらず、“これからの食”のヒントにもなります。

ICS-net株式会社公式サイトより引用

「無理なく」「楽しく」続けられるのが、ほんとのエシカル

ここまで読むと、「意識高い人じゃないと無理なんじゃ…」と思う方もいるかもしれません。でも、そんなことはありません。「かわいいパッケージだったから」「ちょっとおしゃれだったから」「人にあげたら話題になりそうだったから」そんな動機でも、もちろん良いんです。

おやつ選びに“正解”なんてないからこそ、「これちょっと好きかも」で選ぶことが、結果的にやさしい選択につながっていくのではないかなと思います。

エシカルとは我慢して何かを選択することではなく、“心地よい”選択であること。自分のために買ったおやつが、実はどこかの誰かの暮らしや、地球の未来にちょっとだけいいことをしているかもしれない、そんなふうに思えるとなんだか嬉しいですよね。

おやつを買う際、少しだけ選び方を変えてみたくなったら“エシカルな”おやつも、選択肢に入れてみてください。きっと、自分にも、誰かにも、いいことが待っているはずです。

このフォームに入力するには、ブラウザーで JavaScript を有効にしてください。

RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

RECOMMEND

PAGE TOP