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白虎の志士を感じる、歴史と癒しの会津紀行【福島県会津地方】

福島県会津地方は、深い歴史と豊かな自然、そして美味しいグルメが旅人を温かく迎えてくれる魅力的なエリアです。江戸時代の宿場町の面影を色濃く残す「大内宿」を拠点に、歴史の舞台となった名城「鶴ヶ城」、全国に名を馳せる「喜多方ラーメン」、そして大自然を満喫できる最新アクティビティまで。東京や横浜、大阪などの首都圏の人混みではなく、ちょっとディープな、適度に地元民の温もりと観光客の陽気な声が聞こえてくる場所をご案内いたします。実は僕と奥さんの初ドライブデートの場所でもあります…。

そんな個人的な思い出と時代をタイムスリップできる福島県会津地方にダイブしていきます。

時が止まったかのような宿場町「大内宿」

会津若松市の南、山間にひっそりと佇む大内宿は、訪れる者を江戸時代へと誘います。かつて会津若松と日光を結ぶ重要な交易路であった会津西街道(下野街道)の宿駅として栄え、参勤交代の大名や多くの旅人で賑わいました。現在も約500メートルにわたって、通りに面して妻を向けた寄棟造りの茅葺き屋根の民家が整然と建ち並び、その美しい景観は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。まるで時代劇のセットに迷い込んだかのような感覚を味わえる、貴重な場所です。

よく、夏の甲子園で「優勝旗が白河の関を渡ります!」という実況が入ったりしますが、大内宿はまさに「白河の関」周辺にあたります。

街道を散策していると、家々の軒下をさらさらと流れる清らかな水路が目に留まります。これは古くから生活用水として大切に使われてきたもので、今でもその役目を果たしています。特に暑い季節には、この冷たい水路でキンキンに冷やされたラムネや地元の野菜、果物などを見かけることも。ひんやりとしたラムネを片手に、歴史が息づく町並みをぶらりと歩けば、気分はすっかり江戸時代の旅人。大内宿ならではの風情あふれる楽しみ方として、ぜひ体験してみてください。ちなみに写真が映えるスポットとしても知られているとか…。

そして、大内宿を訪れたら絶対に味わいたいのが、名物の「高遠そば」、通称「ねぎそば」です。お椀に盛られた冷たいお蕎麦を、なんと箸の代わりに一本の長ねぎを使っていただくという、非常にユニークなスタイルが特徴です。辛味のあるねぎを薬味代わりに少しずつかじりながら、コシのある蕎麦をすする体験は、きっと忘れられない旅の思い出になることでしょう(ねぎが太くて大きすぎるため、箸の代わりにならないのはここだけのヒミツです)。香ばしい香りがたまらない栃餅(とちもち)なども人気の郷土の味です。

散策の最後には、街道の一番奥にある小高い丘の見晴らし台へ。そこから望む、茅葺き屋根が連なる大内宿の全景は、まさに息をのむほどの美しさです。(冒頭の写真)

日本三大ラーメンの一つ「喜多方ラーメン」

会津地方を訪れたなら、その食文化の奥深さにも触れたいところです。大内宿から北へ車を走らせること約1時間強、喜多方市に到着すれば、日本三大ラーメンの一つにも数えられる「喜多方ラーメン」が待っています。市内には100軒以上ものラーメン店が軒を連ね、「朝ラー(朝ラーメン)」の文化が根付いているほど地元の人々に愛されています。豚骨や煮干しなどから丁寧にとった澄んだ醤油ベースのスープと、水分を多く含ませて熟成させた独特の「平打ち熟成多加水麺」(太めのちぢれ麺)の組み合わせが基本。あっさりとしていながらも深いコクと旨味があり、もちもちとした麺の食感もたまりません。店ごとにスープや具材に工夫を凝らしており、お気に入りの一杯を探して食べ歩くのも楽しいでしょう。

僕も2日間連続で朝ラーに並びました。1日目は9時。既に行列ができているお店も。2日目は少し早めに8時。流石に1番乗りかと思いましたが、既に3組の地元民が並んでいました。馴染みのない地域に行くことは、その地域の食文化を知り、文化を知ることにも繋がり楽しみが場移送します。

戊辰の記憶を刻む名城「鶴ヶ城」

会津若松市のシンボルとして、市民に親しまれている「鶴ヶ城(若松城)」。その歴史は古く、南北朝時代にまで遡りますが、現在の城郭の基礎は戦国時代の武将・蒲生氏郷によって築かれました。幕末の戊辰戦争では、新政府軍の猛攻に対し約1ヶ月間持ちこたえた籠城戦の舞台となり、その名は会津藩士たちの悲劇とともに全国に知られています。明治時代に一度は取り壊されましたが、多くの人々の熱意により昭和40年(1965年)に天守閣が再建。さらに平成23年(2011年)には、幕末当時の姿を再現した赤瓦に葺き替えられました。日本で唯一とされる赤瓦の天守閣は、白い城壁とのコントラストが非常に美しく、訪れる人々を魅了します。 天守閣の内部は郷土博物館となっており、会津の歴史や文化を深く学ぶことができます。最上階の展望層からは、会津若松の市街地や雄大な磐梯山を一望できます。

広大な城址公園は、四季折々の自然を楽しめる憩いの場。特に5月から6月にかけては新緑が目に鮮やかで、歴史の重みを感じながら心地よい散策を楽しめます。堅固な石垣や美しい堀も良好な状態で残っており、往時の城郭の姿を偲ぶことができます。朝ラー後の鶴ヶ城営業時間前に行くと地元民がお散歩したり、マラソンをしたり、のどかな雰囲気を味わうことができます。観光客のいる鶴ヶ城も意気揚々としますが、タイムスリップし、当時に思いをはせるなら朝一の人が少ない時間帯もおススメです。

大自然の中でととのう「Roots猪苗代」

歴史探訪やグルメだけでなく、会津の雄大な自然の中で特別なリフレッシュ体験をしたい方には、「Roots猪苗代」がおすすめです。大内宿から車で約1時間、日本で4番目に広い湖である猪苗代湖の南岸に位置するこの話題の施設では、近年人気の高まっている本格的な湖畔サウナを楽しむことができます。 薪ストーブで熱せられたサウナ室でじっくりと体を温め、汗を流した後は…目の前に広がる雄大な猪苗代湖へダイブ!磐梯山を望む絶景の中、火照った身体を美しい湖水に委ねる解放感と爽快感は、まさに格別です。水風呂とは違う、自然そのものに包まれるような感覚は、他ではなかなか味わえません。大自然と一体になり、心身ともにリフレッシュして「ととのう」感覚をぜひ体験してみてください。忘れられない思い出となること間違いなしの、特別なアクティビティです。

まとめ

江戸時代の情緒が今も息づく大内宿での散策と名物そば、日本を代表する喜多方ラーメンの探訪、戊辰戦争の記憶を刻む鶴ヶ城での歴史学習、そして猪苗代湖の雄大な自然の中で楽しむ爽快なサウナ体験。福島県会津地方は、訪れるたびに新たな発見と感動がある、魅力あふれるデスティネーションです。

例年通りであれば、今年もBanquet Circusというイベントが開催されるはず…。福島という地域は特殊で、3つの地域で分断されていました(会津、福島郡山、いわき)。その分断を融和しようと立ち上がった有志でつくられているイベント。風の噂で僕も2024年参加させていただきましたが、「このイベントが全国で立ち上がれば…」と大きな希望を抱く時間でした。

魅力たくさんの会津地方。是非ディープな旅に出かけてみてください♪

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Edit by 長嶺将也

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