北海道の南東部に位置する十勝エリア。
十勝といえば、チーズや牛乳など、大手乳製品メーカーの影響か、そんなイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
人口は約36万人で、1市16町2村で構成されている十勝エリアは、 十勝支庁がまとめたカロリーベースの試算によると「十勝の食料自給率は約1,100%」といわれており、その数は人口の11倍、約400万人の食を支えている計算になるほど、日本の食を支えている町といっても過言ではありません。
その豊富な資源の一つともいえる、牛の数は41万頭といわれており、十勝管内の総人口は約35万人、対して酪農と畜産を合わせた牛の飼育頭数は約41万頭と、実際に訪れた際も、まっすぐの道中の中で度々目にする牛の数に驚きの連発でした。
人より牛が多い「十勝エリア」。最近だと、サウナに力を入れており、北海道のサウナ巡りをするならば十勝というイメージが強い人もいるのではないでしょうか。
私が訪れた先は、LinkedInの仲間である山岸麻美さんがアトリエを持たれている場所『十勝清水町』。山岸さんはレースの模様を細かく分解、着彩、再構築した新たなモチーフで制作したバッグジュエリー「キュキュチャーム」は日本はもちろん世界に届ける為に、日々奮闘されており、数多くの賞を受賞するなど本当に素晴らしい”アート”を輩出されているのですが(アトリエに遊びに行かせて頂いた際、その繊細さに驚きの声が隠せませんでした…)
そんな素敵なアトリエもある『十勝清水町』を今日は、ご紹介させてください。
①渋沢栄一ゆかりの地

帯広空港から車で約70分走らせた先にある『十勝清水町』は、2024年度から新一万円札の「顔」となった渋沢栄一翁が、明治時代に「十勝開墾合資会社」を設立した町と言われています。 その十勝開墾合資会社が現在の熊牛地区を開墾し、『十勝清水町』の礎を築き上げたわけですが、その当時建設された木造牛舎は今でも渋谷ファームの畜舎として残っており、十勝・清水の農業の発展に大きく寄与したと考えられています。 渋沢栄一翁は、近代日本経済の父であると同時に、『十勝清水町』の父のような存在でもある、そんな深いゆかりをもった土地なのです。
その一方でかつては賑わっていた商店街も、今はほとんどがシャッター街となってしまっており、人口も9000人を切るなど、車も人もほとんど遭遇しない、閑散とした町となっています。高齢化が進む一方の町。にも関わらず、「ランチしましょう」と誘われたそのお店の先の”人の多さ”に驚いたのです…
②『十勝清水町』で楽しめる極上の食たち

先述した通り、ほとんど人に遭遇しない町なわけで…そんな中で案内されたのは「そば処 三品」。扉を開くと、「この人たちはどこから集まったのか?」と目を疑いたくなるほど、席はほぼ満席だったのです。
聞くところによると、この辺りは、実は北海道十勝エリアでも有名なお店がいくつもあるエリアだそう。
でも、北海道なのに蕎麦?と思われた方もいらっしゃるかと思います。その思いはまさに私も同じだったわけなのですが、実は蕎麦の日本での生産量No1は北海道。長野県などのイメージが強かったので、本当に驚きました…
頂いたのは、そんな北海道のお蕎麦と十勝といえば有名な牛トロフレーク丼のセット。もう間違えないわけです。そしてもう一つの名物は「ごぼう天」東京で食べるごぼうは何なのかと思うほど、”太い”そのごぼうは臭みもなく、さくさくとまるでおつまみのように頂けちゃう…なにこの幸せ…
そんな極上のお蕎麦たちを頂いただけでも驚いたのですが、更に驚きは夜まで続きました…
③あの「チームナックス」も愛する”ホルジン鍋”

お昼の驚きを隠せないまま、アトリエでゆっくりと時間を過ごさせていただいたのち、夜ごはんで訪れた先は「有楽町」。
ここは、北海道といえば「チームナックス」さんもテレビ番組等で訪れるという地元の方にも有名なジンギスカン屋さんです。
北海道といえばジンギスカンだよね、と言いたくなりますが、ここの名物はただのジンギスカンではないのです。その名も、「ホルジン鍋」。中身は、ホルモンとジンギスカンの鍋なのですが、これは十勝清水町の名物で、なかでも秘伝のタレで煮込んだその味が、もう最高なんです…1980年ごろに誕生したこのホルジン鍋はお客さんの要望で誕生したそう。毎朝ホルモンの仕込みを行う為、新鮮な状態でのお肉を提供されているだけあり、ほどよい臭みと味噌と特製ダレのマッチングが最高…お野菜も十勝産を使っておりとてもヘルシーで女性の方にもおすすめな一品で、お酒も充実しており、思わず飲みすぎちゃったり…
チームナックスさんの他にも、戸田菜穂さんもオススメするなど著名人に愛される有名店がこんな町にあるなんて、、、、地元の方がいらっしゃらないと本当に知りえない情報に、感動ばかりでした。

その他にも、黒ニンニクやあすなろファーミングののむヨーグルトなど、美味しいものはもちろん十勝平野を一望できる「清水円山展望台」や「美蔓パノラマパーク」など北海道らしい自然にもたっぷりと触れられる『十勝清水町』。十勝・帯広エリアに訪れたけど、少しマニアックな場所に訪れてみたい、そんな方はぜひ、『十勝清水町』まで足を運び、特別な体験をしてみてはいかがでしょうか。
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Edit by 高島吏紗