春から初夏にかけて出回る「新じゃが」。その名の通り、掘りたての新鮮なじゃがいもを指します。一般的なじゃがいもが貯蔵されてから出荷されるのに対し、新じゃがは収穫後すぐに出荷されるため、皮が薄くて水分が多く、みずみずしい食感が特徴です。
皮ごと食べられるほど柔らかく、旨味や甘みも際立っているので、素材の味を活かしたシンプルな調理法がぴったり。炒め物や煮物、蒸し物など、さまざまな料理に活躍します。今日はそんな「新じゃが」のおすすめレシピ3選をご紹介。今しか味わえない旬の味覚を、ぜひ食卓に取り入れてみてください。
新じゃがいもの煮物（甘辛煮）
皮をむかず、だし汁いらずで作れます。調味料をはじめに合わせて煮詰めていくだけの手軽さで作れるのが特徴。新じゃがいもの良さをシンプルに感じられる料理です。
冷めても味がしっかり残るので作り置きにも向いています。
材料（一例）
新じゃがいも（皮付きのまま）：6〜7個（小さめ）
だし、砂糖、醤油、みりん、酒
作り方（概要）
新じゃがは皮が薄くてやわらかいので、皮をむかずに煮物にするのがおすすめ。
よく洗って皮付きのまま使い、大きいものは半分に切り、鍋に調味料と水を入れ、落とし蓋をして煮含めます。汁気が減って、照りが出たら火を止めて完成。
（レシピ出典：白ごはん.com）
新じゃがと根三つ葉の味噌汁
しゃきしゃきとした食べ応えのある根三つ葉とホクホク感のある新じゃがの組み合わせが絶妙。日頃の食卓でおなじみのお味噌汁を旬の食材に変えるだけで、季節を感じられる一品へ変身します。
材料（一例）
新じゃが：1個
根三つ葉：ひと束
味噌、だし
作り方（概要）
春の時期だけに出回る根三つ葉を使用することがオススメ。新じゃがを薄くスライスし、根三つ葉は根元と葉を分けて切ります。だしでじゃがいもを煮て、火が通ったら味噌を溶かし入れ、最後に根三つ葉を加えて火を止め、完成です。
（レシピ出典：白ごはん.com）
新じゃがとベーコンのカリカリ炒め
ジャーマンポテトでおなじみの組み合わせを新じゃがで。最後に酢をふり、さっぱりと仕上げるのがポイントです。ベーコンの旨味と新じゃがのホクホク食感がクセになる一品。黒こしょう多めがオススメです！
材料（一例）
新じゃがいも：10個
ベーコン：3枚
にんにくのみじん切り、サラダ油、塩、粗びき黒こしょう
作り方（概要）
新じゃがは皮ごと使い、7〜8mm幅に切って水にさらします。フライパンでベーコンを炒め、取り出し、同じフライパンでじゃがいもをじっくり炒め、その後蒸し焼きにし、火が通ったらベーコンを戻します。塩と黒こしょう、酢大さじ1～2を回し入れ、ざっと混ぜ調味して完成。
旬を味わうことは、地域を味わうこと
食材の「旬」を知り、取り入れることは、味覚の豊かさを育てるだけでなく、地域の農業や季節のリズムに寄り添うことにもつながります。新じゃがのように限られた時期にしか出会えない食材は、その土地の自然と人の営みの結晶です。
こうした旬の恵みを日常の中で意識的に楽しむことは、地域の魅力を再発見する一歩になると考えています。身近な季節の食材を通じて、豊かな食卓と持続可能な暮らしを育んでいくことで、日々の食から幸せを感じられる毎日を過ごしたいですね。
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