ひな祭りの飲み物といえば、白酒。ひな祭りの歌に出てくる「すこし白酒めされたか あかいお顔の右大臣」の部分の白酒です。
白酒とは、蒸した米に米麹と水を加えて発酵させた「醪(もろみ)」を、目の粗い布で濾したお酒です。白酒の起源は平安時代に中国から伝来した「桃花酒(とうかしゅ)」だといわれていて、春に咲く桃の花を浸したお酒で、当時は不老長寿の薬として飲まれていたそうです。
ひな祭りの起源は無病息災と厄除けを祈る行事であり、白酒も健康を願って飲む酒だったとか。
そこで、白酒の代わりに美味しい白いお酒を飲んでみるなんて素敵じゃないですか?
今回は桃の節句に飲みたくなるお酒を5種類セレクトしてみました。
1. 龍勢 活濁酒 純米吟醸 活性にごり生原酒(広島県竹原市|藤井酒造)

最初にご紹介するのは、広島県竹原市で造られている「龍勢 活濁酒 純米吟醸 活性にごり生原酒」です。
「龍勢」は、広島を代表する酒蔵の1つである「藤井酒造」が手掛ける日本酒の銘柄です。生きた酵母が瓶の中で発酵を続けているため、口に含むとピチピチとした炭酸の刺激を感じることができます。お米の旨味と甘味、そして炭酸の爽快感が絶妙に調和した1本です。開栓時は吹きこぼれ注意です!(1回では絶対に開けられない…!)
2. あたごのまつ はるこい 純米吟醸(宮城県大崎市|新澤醸造店)

続いてご紹介するのは、宮城県の「新澤醸造店」が手掛ける「あたごのまつ はるこい 純米吟醸」です。
「あたごのまつ」は、宮城県内では知らない人がいないほど有名な日本酒の銘柄。その中でも「はるこい」は、赤色酵母を使った春らしい鮮やかなピンクのにごり生酒です。まるで苺のような、甘酸っぱい爽やかで溌溂とした味わいが特徴です。ついついぐいっと飲んでしまうタイプのお酒。
3. にいだしぜんしゅ しぜんしゅ にごり(福島県郡山市|仁井田本家)

3番目にご紹介するのは、福島県の「仁井田本家」が手掛ける「しぜんしゅ にごり」です。「にいだしぜんしゅ」は、自然栽培米と天然水で作られた、こだわりの日本酒です。
こちらの「しぜんしゅ にごり」は、澱りが多く、甘酒のようなほのかな酸味と糀の香りが香るまろやかで優しい口当たりです。お米の甘みを口いっぱいで楽しむことができます。自然酒好きには強くお勧めしたい一本です。
4. 飛騨のどぶ(岐阜県飛騨市|渡辺酒造店)

続いてご紹介するのは、岐阜県の「渡辺酒造店」が手掛ける「飛騨のどぶ」です。
「飛騨のどぶ」は、飛騨地方の伝統的な製法で作られたどぶろく風にごり酒。飛騨白川郷で有名などぶろくとは違って、 熟成したもろみを目の粗いふるいで漉して瓶詰めされているにごり酒です。アルコール度数が少し高めなので、ロックやソーダ割りにしても美味しいです。ワンカップ版であれば、湯煎にかけて熱燗にするとほかほかと身も心も温まります。
5. 十富禄酒(千葉県香取市|東薫酒造)

最後にご紹介するのは、千葉県香取市の「東薫酒造」が手掛ける「十富禄酒」です。
生きている酵母を感じることができる鮮度が命のお酒で、賞味期限は1週間~10日間。毎日味が変わると言われています。バランスがとれた味わいで一度飲んだらやみつきになります!アルコール度数が6度と低めなので、お酒があまり強くないという方にもお勧めです。ロックでもソーダ割でも美味しいです。
今回は、桃の節句に飲みたくなる白いお酒を5種類ご紹介しました。
どれも個性的で魅力的なお酒ばかりなので、地域と季節を味わってみてください♪