「全47都道府県幸福度ランキング」で、なんと12年連続1位を獲得している県があるってご存知でしたか?
それは、北陸地方に位置する福井県。
関東圏に住んでいる人は石川県より先が未踏の地となることが多く、大阪からも2時間以上、名古屋からも3時間。降水量が多いとメンタル不調になると言いますが、福井は積雪量が全国7位。冬はだいたい曇天とのこと。世の中で出回っている話と何だか違います。
なぜ福井県民の幸福度は高いのでしょうか?
公立校が魅力的! 福井の教育環境
福井県が幸福度ランキングで上位をキープしている理由の一つに、教育への力の入れようが挙げられます。学力調査の結果は全国トップクラスで、子どもたちの体力も全国上位。
「教育県」として知られる福井県では、未来を担う子どもたちへの投資を惜しみません。充実した教育環境が、子どもたちの可能性を広げ、将来への希望や安心感を与えているのでしょう。

暮らしを彩る食と自然
福井県は、海・湖・川・山・里・雪…とあらゆる豊かな自然の恩恵をいただける要素が詰まっています。こんな自然に囲まれていたら、四季折々の美しい景色は格別ですよね。
わたしが実際に福井市にお住いの方にお話を伺った時「冬が美味しい」とおっしゃっていたことが印象的でした。福井県が海産物で有名な理由はその地形にあります。若狭湾南側の海岸線は典型的なリアス式海岸。そして越前海岸。越前ガニで有名ですが、一年中新鮮な魚介類が楽しめてしまいます。地元の食材のジャンルが豊富で美味しい。これは幸福度に直結しそうですよね。
地域に根ざした安定感! 福井の経済基盤
福井県は、共働き世帯割合が全国1位。これはかなり意外で驚きです。県民所得も全国的に高い水準にあります。就業率も高く女性就業率は全国1位。共働きだけでなくシニアの就業率も高いことから、一世帯あたりの収入も全国4位となっています。企業数が多いので、有効求人倍率も非常に高いことも特徴的です。
眼鏡、繊維、機械などの地場産業が盛んで、全国有数のエネルギー供給県でもあります。その大部分が原子力発電によるものです。 原子力発電電力量を県別にみると、 全国1位で全体の約4分の1を占めています。

暮らしやすさの秘訣! 福井の社会基盤
医療、福祉、子育て支援など、生活を支える社会基盤が充実していることも、福井県の幸福度が高い理由の一つです。上記の教育と経済基盤を支えるのが、三世代同居率。福井県は全国2位です。ついでに平均寿命も長い(寒いのに!)
三世代同居であれば女性は出産後も子供を両親に預けて外へ働きに出られるため、福井県では子供の育児を理由に働くことができない方が少数。親に預けて働きに出る女性の文化が昔からあるのかな?と感じました。福井県の共働き率が全国1位になっていることも納得です。
この子育てのサポートは、家族だけではありません。地域の見守り活動やボランティア活動が活発で、AEDの対人口比設置数では全国1位。子育てサポートも充実しています。地域行事への参加率も高く、子ども会やスポーツ少年団へ加入率も全国平均の2倍以上に達しています。これも三世代同居が影響している気がします。生活の基盤がしっかりとしているからこそ、安心して日々の暮らしを楽しむことができるのでしょうね。

福井、恐るべし!
福井県は、都会の喧騒を離れ、自然の中でゆったりと過ごしたいという方にぴったりの場所です。
ちなみに訪日旅行者の間では認知度が足りず、訪問率や訪問数共に最下位層。都道府県別の魅力度ランキングも40位前後で、まだ国内でもその秘密に辿り着いている人は少ないのかもしれません。
知る人ぞ知る、幸せの場所。そんな福井県の秘密を探しにいきませんか?